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15.肩関節インピンジメント症候群

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こんにちは。三鷹北口 みらさぽ整骨院です。

今回は肩関節の周りで起こるインピンジメント症候群についてです。

 

まず「インピンジメント」という言葉の意味ですが、英語で「突き当たる」や「衝突する」を意味します。このように身体の中にある何かが突き当たる、または衝突する疾患のことです。

今回は肩関節についてですが、実際には肩関節以外にも股関節や足関節などで起こる場合もあります。

 

肩関節の場合では、その周りで骨同士や軟骨、靭帯、関節包など様々な組織間のこすれや衝突によって引き起こされる痛みのことを言います。

その主な症状としては、肩を上げていく際に一定の高さでの痛み、特定の動きでの痛みや引っ掛かり感、異音がする場合もあります。

また肩を完全に上げきってしまえば痛みがないという場合もあります。進行していくと腱板損傷(ブログ14.参照)へと移行してく可能性もあります。

このインピンジメント症候群の原因としては、上腕骨と肩甲骨の肩峰(けんぽう)との隙間が生まれつき狭い、または何らかの理由により狭くなってしまうことが大きな要因の一つです。

この隙間が狭くなることで腕を高く挙げようとした際に組織同士が「インピンジメント」を起こしやすくなる、というものです。

 

次になぜこの隙間が狭くなるかということですが、まずは日常的に猫背の姿勢になると肩甲骨と上腕骨が前に引っ張られることが要因としてあります。

そして、加齢による筋肉やその他肩周辺組織の老化による不安定性によるものがあります。

さらには野球などの投球動作や手を頭上より高く挙げる、いわゆるオーバーヘッドスポーツのやりすぎや肩関節の使い過ぎにより狭くなることも考えられます。

 

このように使い方や使い過ぎ、または姿勢の悪さがその原因として大きな疾患になります。このため、まずは関与している筋肉を緩めていくことが重要になります。

その上で組織同士の衝突を避けるようなセルフケアや、正しい姿勢や正しい使い方の指導などを適切に行うことで、充分に痛みや可動域制限の改善が見られます。

 

このような症状でお悩みの方は、無理に動かしたり自己流で判断せず、まずは一度お早めにご相談くださることをおすすめします。

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