11.腰痛とは⑤
腰椎分離症、すべり症
こんにちは。三鷹北口 みらさぽ整骨院です。
今日は腰椎分離症、すべり症についてです!
腰椎分離症とは、過度のスポーツや腰部の回旋(ひねる動き)やジャンプなどの負担のかかる動作の繰り返しにより、腰椎の椎弓と呼ばれる後方部分が疲労骨折(分離)する病気のことです。
主に10代の成長期にみられ、発症すると腰痛や下肢のしびれなどが引き起こされます。一般の人では5%程度が分離症を発症しますが、スポーツ選手では30~40%の人が発症するというデータもあります。
腰椎分離症は、5つある腰椎の中でもっとも多いのが一番下の第5腰椎と言われています。早期発見により手術を避けて治療することが可能です。
原因は疲労骨折であるため、初期治療をきちんと行えば治ります。しかし、初期治療をおろそかにすると、骨折した分離部がくっつかず、分離症のままとなってしまいます。この分離症は前述の通り10歳代で起こることが多いですが、その後徐々に分離すべり症に進行していく場合があります。
分離症が、腰椎の椎弓の疲労骨折であるのに対して、すべり症は腰椎の椎体と呼ばれる部分が前後や側方にずれる=いわゆる、すべり症です。
このすべり症はその原因によりいくつかの分類がありますが、ここでは腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症の2つをご説明します。
分離すべり症は、前述した分離症がきっかけでその分離したところがくっつかないまま放置されてしまい、すべりが生じます。また、腰の過剰な反り返りや、椎間板の変性も要因となります。これも第5腰椎に多く、30~40代に多いと言われています。分離すべり症になると、慢性的な腰痛症状となります。背骨の一つ一つである、椎骨と椎骨の間には脊髄から左右へ枝分かれした神経根が通っているため、ずれの程度が大きくなるとこの神経根が圧迫されて、下肢の痛みやしびれを生じることがあります。ひどい場合には足の筋力低下や排尿障害が現れることがあります。
変性すべり症の場合は、40代以上の女性に多く見られ、加齢とともに腰椎の椎間板や関節・靭帯がゆるみ、その周辺の筋力も徐々に低下していき、その結果、腰椎の不安定性や椎間板の変性が原因となります。また、加齢に伴うもの以外にも女性ホルモンも影響しているという報告もあります。腰椎の中でも第4または第3腰椎にずれが生じることが多いです。最終的には間欠性跛行などの脊柱管狭窄症と同様の症状が現れる場合があります。
若い頃から慢性的な腰痛でお悩みの方、病院で分離すべり症と診断された方など、あきらめずにまずはご連絡ください。